Q&A

ファミリー・サポート・センターと会員との関係はどのように考えたらよいでしょうか。
会員はセンターの構成員であり、センター(具体的にはアドバイザー)は、会員間で行う相互援助活動の調整を行うものです。したがって、ヘルパー会員は、次の理由から形式的にも実質的にもセンターに雇われるものではなく、雇用・労働関係にはありません。
  1. センターが利用会員からの援助の申込みに応じてヘルパー会員を紹介する場合、そのヘルパー会員の援助を受けるか否かは、援助の申込みを行った利用会員の自由意思に基づくものであること。
  2. 援助を行う時間、場所については援助の申込みの内容によるものであり、センターの指示によるものではないこと。
  3. センターは会員間の相互援助活動の調整を行うに当たって、トラブルを避けるために適切なアドバイスを行うことはあるが、援助活動について一般的な又は具体的な指揮監督を行うものではないこと。
  4. 相互援助活動について報酬が支払われる場合、利用会員からヘルパー会員に直接支払われるものであり、センターが報酬を支払うものではないこと。
 したがって、センターと会員との間では、雇用・労働関係を前提とする労働基準法その他の労働関係諸法規は適用されず、また、労災保険などの労働保険関係も成立しません。
援助活動中の事故が起こった場合、その責任はどうなりますか?
会員間で行う相互援助活動は、ヘルパー会員と利用会員との準委託契約に基づくものであり、相互援助活動中に生じた事故は、当事者である会員相互間において解決することとなっています。しかし、補償保険については、センターで加入していますので、センターも当然相談にのります。事故等おきた場合は、すぐにセンターに連絡をお願いいたします。
利用会員がヘルパー会員に報酬を渡すとき、どのようなことに注意する必要があるでしょうか。
報酬の受け渡しの方法について、子どもの年齢が大きくなると、子どもの目の前で直接現金をやり取りすることに対する配慮が必要になってきます。子どもの目の前で金銭の授受をしたために、子どもがヘルパー会員との会話の中でお金のことを話すようになり、気まずい思いをしたというケースがありました。
 こうしたことを回避するために、現金を直接渡すのではなく、封筒に入れて渡すことをお勧めします。金銭の授受に関する配慮については、事前打合せの際に、利用会員とヘルパー会員できちんとお話しをされておくとよいでしょう。
相互援助活動の時間帯は、どのように設定したらよいでしょうか。
相互援助活動の時間帯については、一般的には施設保育終了後、平均的な労働者の残業時間に対応できる時間が考えられます。また、その時間帯で預かるヘルパー会員がいるかどうかも重要です。なお、センターの受付時間と会員の相互援助活動時間は必ずしも同じではありません。相互援助活動は、早朝や夜間にわたることもあり得ますが、ヘルパー会員に過度の負担をかけることがないようにしましょう。また、活動が夜間に及ぶ場合は、食事などをどうするか、事前に当事者間で十分話し合うようにすることが必要です。
相互援助活動を行う場所として、どのような場所まで認めてよいでしょうか。
子どもを預かる場所は、原則としてヘルパー会員の自宅です。
ただし、ヘルパー会員と利用会員との間で合意がある場合は、この限りではありません。近所の公園や児童関係施設等へ連れて行き、遊ばせることもできますが、預かった子ども以外の不特定多数の子どもが遊んでいる環境であることから、ヘルパー会員は、事故を防止するために、自宅で預かる以上に子どもから目を離さないことが求められます。また、当事者間で合意がある場合や病後児の預かりの際は、注意事項をよく話し合い、トラブルが生じないようにすることが必要です。
相互援助活動の実施に当たって、会員間のトラブルを避けるためにどうしたらよいでしょうか。
相互援助活動の実施に当たって、所定の時間に迎えに来なかったり、突然に時間を延長したりなど不履行や変更があった場合は、準委任契約としての当事者間の契約内容により判断、処理されることになります。トラブルの内容としては、報酬や、契約内容の認識の違い、保育に対する考え方の違い、相性の問題等が考えられますのでトラブルを回避し、相互援助活動を円滑に行うことができるようにするためには、事前打合せの際に十分に確認し合って下さい。
  • 相互援助活動の趣旨をよく理解し、決まりごとを必ず守ること
  • 援助活動に当たっては、利用会員とヘルパー会員が育児方針を話し合うとともに、十分打ち合わせを行い、共通の認識を持つようにすること
  • 講習に参加し、知識の習得、技術の向上に努めること
  • 交流会に参加して親睦を深めることなどにより、信頼関係を築くよう努めること
  • お互いのプライバシーを尊重すること
  • 疑問を感じたりわからなかったりしたことがあれば、センターやリーダーにアドバイスを求めること
当日、連絡のないままキャンセルをしたり、直前にキャンセルしたりする利用会員がいます。またヘルパー会員にも直前にキャンセルする人がいます。どのように対応したらよいでしょうか。
ヘルパー会員の仕事は有償ボランティアとして位置づけられています。
この質問にあるような事例は、利用会員、ヘルパー会員双方ともボランティアとしての活動の趣旨を十分理解できずに誤解していることから生じる問題ではないかと思われます。利用会員はヘルパー会員のボランティアとしての意思に感謝して尊重し、それをおろそかにするような行為は慎まなければなりません。
 利用会員が突然または連絡もしないでキャンセルする行為は、時間を空けて待っていてくれたヘルパー会員の意思を無視することになります。この点についてしっかりと自覚するよう促す必要があるでしょう。
 利用会員がやむを得ない理由でキャンセルする場合は、必ず ①事前にヘルパー会員に連絡すること、②理由をよく話して了解していただく努力を忘れないこと。ヘルパー会員の突然のキャンセルも、利用会員の仕事の都合等に与えるダメージが大きく、センターの活動に対する信頼感を損なう重大な問題です。
 都合が悪くなったときは、必ず早めの連絡をしてください。
ヘルパー員は善意でサポートしているのに、利用会員の方は報酬を支払っているのだからという認識にズレがあります。どうすればいいでしょうか。
ファミリー・サポート・センター活動は会員の相互援助の精神に立って、会員の自発的な判断で援助活動を行うものです。ヘルパー会員は利用会員の指揮命令を受けることはなく、報酬も援助に対するお礼の気持ちという性格のものです。決してお金でサービスを買うというのものではないことを、利用会員が十分認識しておくことが必要です。一方ヘルパー会員においては、善意でサポートしている活動であっても、報酬を受ける活動である以上、プロフェッショナルとしての自覚を育んでいく必要があります。相互援助活動とは、利用会員とヘルパー会員が同等の立場で、お互いに協力しながら、子どもにとって最も望ましい育児をする共同作業という意識が大切です。
会員の責務、心構えはどのようなものですか。
ファミリー・サポート・センターは、地域において育児の相互援助活動を行うために組織されたものであり、会員一人ひとりには、センターの事業の趣旨に沿って活動する責務があります。
 本事業は、会員同士の信頼関係のもとに成り立つものであり、相互援助活動に当たっては、時間や決まりごとを守り、依頼された内容どおりに援助を行うこと、相互援助活動により知り得た個人的な情報を他に漏らさないことなど信頼関係が保てるよう活動することが必要です。また、会員の互助により労働者の仕事と育児の両立及び地域の子育てを支援する、地域におけるボランティア活動であり、したがって、援助を行う人の収入を保証するものではありません。
 さらに、会員間の相互援助活動は、「準委任契約」に基づいて、依頼された内容の範囲内で行うものであり、専門的保育を行うものではありませんし、利用会員はヘルパー会員から一般的具体的な指揮命令を受けるものではありません。
 ただし、ボランティアであるといっても、子どもを預けたり、預かったりするものですから、トラブルや事故を避けるためにも、当事者間で事前に十分打ち合わせを行った上で活動に入る必要があることは言うまでもありません。さらに、センターにおいては、会員が保育に関する知識、技能を修得するための講習会はもちろんのこと、交流会等も積極的に開催し、各会員が気持ちよく活動できるような雰囲気づくりに努めましょう。
報酬が支払われないトラブルは、どのように対応したらよいのでしょうか。
ファミリー・サポート・センターの活動についての報酬の授受は、原則その都度行われています。しかし送迎のみの活動で、利用会員と会う機会がない場合などは、まとめて報酬が支払われる場合もあるようです。まとめて支払われるようになると、報酬額も高くなり支払いが滞ることがあるようです。報酬の授受に関しては当事者間で事前打合せの際によくお話合いで決めてください。
活動内容の要求がオーバーになって困っています。どのようにすればよいでしょうか。
ヘルパー会員の中にはボランティア精神の豊かな人がたくさんいます。ときには善意で活動内容を超えてしまうこともあります。最初に取り決めた以上のことを要求されても、いやな顔ひとつせずに応えてくれる人もいますが、後になってそれが負担になることが大変多いのです。
 ファミリー・サポート・センター事業においては、最初に取決めをするときが何といっても肝心です。最初に活動内容を取り決め、できることとできないことをはっきりさせたら、取り決めどおりにある程度割り切って活動することが大切です。
 また利用会員にも有償のボランティアであるという活動の趣旨をよく理解してもらう必要があります。
顔合わせの場でペアを組むことができない場合どうすれば良いですか。
その場合は、後日できるだけ早い時期に合意か否かの返事をセンターにしてください。合意を得られない場合は、別の会員との顔合わせを調整します。
依頼されている子どもは一人なのに、兄弟がついてきた場合はヘルパー会員は兄弟に対しても管理責任があるのですか。
事前打ち合わせで同じような年頃の兄弟がいることがわかっている場合には、活動の際は兄弟がついてくることが予想されますので、活動前にその点を確認する必要があります。ヘルパー会員がそれは困るということであれば活動を断ることもできます。
 また、実際にこのようなことがあり、利用会員は兄弟がついていったことを知らない場合には、利用会員に状況説明をし、活動のルールを徹底した方がよいでしょう。ヘルパー会員の管理責任は預かっている子どもだけですので、保険は預かった子どもがけがをした場合には保険の対象となりますが、ついてきた兄弟は保険の対象となりません。
病後児の子どもを預かるには、具体的にどのようにすればよいでしょうか。
病児のお子様をお預かりすることはできません。
何度かお預かりしているお子さまの病後の預かりをしているヘルパー会員はおりますが、初めての預かりでは病後児の預かりはおすすめしておりません。
送迎の依頼で誰もいない家に送り届けてほしい。または、預かった子どもの小学生の兄、姉がいるのでその子に引き渡してほしいという依頼を受けることはできますか。
預かった子どもの安全を考えれば、利用会員の自宅であっても誰もいない家に置いていくことや、小学生の兄姉に託していくことは好ましくありません。ファミリー・サポート・センターの活動は、子どもを一人にしないよう保護者に代わって預かりや送迎を行う活動であるともいえますので、「大人から大人へ」子どもを安全に受け渡すことができるように活動の内容や方法を工夫できないか、考えてみましょう。
 事前打ち合わせで危険が予想されるような場合や預かる子どもの年齢や家にいる兄弟の年齢等により不安を感じたら、利用会員に状況を回避するためのサポートを断わることも必要です。
産後の家事援助をしてほしいとの依頼があります。ファミリー・サポート・センターの活動としてヘルパー会員を紹介してよいでしょうか。
ファミリー・サポート・センターの活動の中には家事援助は含まれておりません。あくまでもお子様に関する活動となっております。
ヘルパー研修を受講する参加者が、保育士の資格を持っていて、保育園で働いていた経験もあるので、講習を免除してほしいと言ってきました。講習を受けずにヘルパー会員になれますか。
ファミサポの活動は、ヘルパー会員のご自宅で、1対1で利用会員のお子さんをお預かりする活動です。保育園という「施設」で複数の保育士が子どもをみるのとは異なるものです。
 専門の資格の有無にかかわらず、ファミサポの活動の経験がないということでは皆さん同じ状態からのスタートでもありますので川崎市が定める2日間の講習を受けていただいての登録となります。